荻野目霜子の幾星霜

姑が使っていた部屋の押し入れにあった一冊の小冊子・・・気になりながらそのままにしていた。朝から雨が降るので、用を済ませ、じっくりと読むことにした。
「荻野目霜子の幾星霜」のページを開くと「老いの暮らし」とある。ざっとページをめくると、一頁を四段に分け、一段が26行11字、字も読み易い大きさ。ところどころに川柳が入っている。大阪府立女子大学名誉教授、専門は英文学。老後は兵庫県宝塚市の「エデンの園」に入居。(夫君も学者ー1983年逝去)エデンの園の生活にも興味があった。
インターネットで師について詳細を見たところ、11月6日、93歳で死去という記事があって驚いた。この冊子は米寿のお祝いに集まった教え子たちに感謝して配られたものらしい。どうして姑が持っていたのかはわからない。最初に書かれたいる「老いの暮らし」は平成元年に産経新聞に毎金曜日掲載されたものと説明が付記されている。久しぶりによい読物を見つけたと感謝。窓の向こうから聞こえる雨の音もなんだか心地よく聞こえた。紅葉の写真を撮りに行きたい思っていたが、雨や寒さもあって、今年は紅葉を見に行くことも期待できない。

季節の紅葉のカットを添えて、このグロブをアップすることにした。